昨日の早朝、病院から一本の電話があった。
息子さんですか?こちら病院ですがお父さんの具合が朝から脈拍が30以下になり呼吸停止状態になって危険な状態です。直ぐに来てください。 僕は母を車に乗せて大急ぎで向かった。 親父の姿は人口呼吸器を着けていて全く意識がなかった。 いつ亡くなってもおかしくは無かった。容体悪化の原因は、体内の二酸化炭素が基準値を遥かに超え、脳に酸素が行かなくなり、昏睡状態になって呼吸停止になったようだ。 あいにく、25日は日曜日で常駐の看護師の人数が普段の1/3ほどになっていた。平日ならもしかしたら発見が早かったかもしれない。 でも親父の回復力は圧倒的で呼びかけに目を覚ますようにまでに戻った。 当然目を覚ますと人口呼吸器を装着した苦しみが待っている。 でも無理矢理目を覚まさなければ、機械で呼吸を任そうとして自分で息をしなくなり、例え人口呼吸器を外しても大丈夫な体力になったとしても外せなくなるらしい。 人口呼吸器は自分のタイミングで息が出来ないので物凄く苦しむ。 普通は余りの苦しさに耐えかねて無理矢理寝てもらう注射を撃つらしい。 親父は昔から人口呼吸器を付けてまで生きたくないとか、延命処置はするなとか元気な頃から言っていた。親父の性格は意思がとても強く一度言ったことは曲げない人なのだがいざとなった時考えは変わっていると思っていたが変わっていなかった。 親父は呼吸のホースが気管支まで刺さっているので話すことは出来なかったが、 何度も首を切れとか、注射撃てとか殺してくれとか手を合わせる仕草をして何度も何度も頼んでいる。 もう見てはいられなかった。 しかもチョット目を放した隙に人口呼吸器の管を無理矢理抜こうとするし、看護師と僕とで必死に止めた。 特にタンが溜って来ると看護師が細いチューブで肺の奥まで差し込むのだがこれは余りの苦しさでみてられなかった。 もう、楽にしてあげたい気持になった。 結局人口呼吸器は親父が意識がハッキリ為ていたために気管支まで差し込みタイプは苦し過ぎる為、一定の圧力だけを送る人口呼吸器に取り替えられた。 こちらの人口呼吸器は喉に管が押し込まれていない分楽だが、高い圧力が一方的に出てきているので空気を吸おうとすると一瞬で肺が満タンになる感じで夜は一睡もできていないようだった。
by 40ton
| 2006-09-26 22:33
| 病気
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